ツーリングガイド

往復のツーリングで線が1本になる理由

2回とも同じ道を走っているからです。2回分のGPSの記録がぴたりと重なり、実際には2本ある線が、地図では1本になります。 行って戻る往復、2周した周回、帰り道でもう一度通った道。あとから走ったほうが先の記録を塗りつぶし、その下にあった色と進行方向もいっしょに隠れます。

Roveriは、この2本を並べて表示します。 ツーリングを開いたときにルート全体を読み、2回以上通った区間を見つけて、GPSがもともと置いている側にそれぞれを描きます。2回の走行が近すぎて測れないときは、走った順が決める側に描きます。2本の線には進行方向の矢印が付きます。保存されている記録はそのままです。これは描き方の決まりで、はじめからオンになっていて、無料です。設定のスイッチひとつで、元の1本の線に戻せます。

無料で始められます。 · アカウント登録は不要です。

Roveriのツーリングの地図です。往復のルートが2本の緑の線として並んで描かれ、どちらにも進行方向の矢印が付いています。下には緑と赤の半分ずつの丸があり、「スタート・ゴール」と出ています。

地図に起きていること

GPSの記録はポイントの並びで、地図はそれを記録された順に描きます。ある道を東へ走り、1時間後に同じ道を戻ると、帰りの線があとから、行きの線のちょうど上に描かれます。同じ道、同じポイント、同じピクセルです。

行きの線は消えたわけではありません。記録も集計も残っていて、ただ下になっているだけです。自宅を出て自宅に戻るツーリングが、全体を収める縮尺では1本の線と1つの点にしか見えないのは、このためです。

失われるものは3つあります。下になった区間の色が見えなくなるので、軽快に走った行きが、ゆっくり帰ったときの色で読まれてしまいます。ツーリングの形も見えなくなります。往復と片道が、まったく同じ絵になるからです。そして進行方向も消えます。ツーリングの両端が同じ場所に重なると、どちら回りだったのかを地図が示せなくなります。

GPSのせいではない理由

まず思い浮かぶのは、iPhoneの精度が足りなかったのではないか、道路のどちら側を走っていたか分かっていいはずだ、という疑いです。ここははっきりさせる価値があります。この答えが、Roveriの扱い方をすべて決めているからです。

道路の1車線分の幅は、およそ3〜4メートルです。いちばん良い精度で記録しているiPhoneでも、見通しのよい道で誤差は5メートル前後あります。つまり2回の走行の本当の間隔は、ポイント1つあたりの誤差より小さいということです。1つの測定だけから道路のどちら側かを知ることはできませんし、知っていると言い張るアプリがあれば、それは作り話です。

分かるのは平均のほうです。共通する区間にはポイントの組が何百組もあり、重ねると誤差は打ち消し合い、道路の幅だけが残ります。だからRoveriは、1つのポイントにこの問いを投げません。共通する区間の全体で2回の走行を比べ、平均のずれを取り、その平均が示している側をそれぞれに与えます。記録そのものは変わらず、描き方も、根拠のあるところまでしか主張しません。

もう一方の場合についても、描き方は正直です。平均が1メートルに届かないとき、つまり2回の走行が同じ舗装の上を通っていたり、測定のばらつきが間隔を消してしまったときには、読み取れるものが残りません。Roveriはそこで、あるふりをやめます。走った順に切り替えて、1回目を一方の側に、2回目をもう一方の側に描きます。読める2本の線は変わらず手に入ります。手に入らないのは、道路のどちら側だったかという主張のほうです。記録がもうそれを持っていないからです。

組み合わせの条件はわざと狭くしてあります。ふつうに走っただけで並走表示になっては困るからです。2つのポイントが同じ地面とみなされるのは、たがいに20メートルほどの中にあり、ルート上では300メートル以上離れていて、向きが平行なときだけです。共通区間が100メートルに満たなければ、まるごと外します。交差点は地面の上では1つの点で、地図でも1つの点のままです。ヘアピンは同じ道の2回の走行ではありません。1本となりの道から自分のルートをかすめても、共通区間にはなりません。

実際のツーリングでの見え方

行って戻る往復。 いちばん多い形です。道を走って出て、折り返して、同じ道を戻ります。行きと帰りがそれぞれの線と色を持ち、1本の道として読める近さと、2本として読める距離の両方に収まります。間隔は地面ではなく画面の上で一定なので、ツーリング全体を見渡したときも、1本の通りまで寄ったときも、同じ見え方になります。

折り返し地点での給油。 20分の休憩はツーリングを2つの記録区間に分けます。古い描き方なら、関係のない2本の線として扱うところです。Roveriは何かを描く前にルート全体を見るので、休憩の前の区間と後の区間はそれでも互いを見つけ、2本に分かれて表示されます。

サーキット走行や、3回4回と通る道。 同じ向きに繰り返した走行には、自然な左右がありません。毎回、同じ車線を走っているからです。Roveriは走った順に並べるので、1周目は3周目の上ではなく横に並び、それぞれに進行方向の矢印が付きます。専用の線が用意されるのは4回目までで、それ以上は線を増やしません。

分かれるところ。 共通区間の両端では、2本の線がまた1本に寄ります。ツーリングが繰り返しをやめて別の道へ入った場所が、地図の上ではっきり分かります。

矢印と、「スタート・ゴール」の丸

進行方向は、周回を読むためのもう半分です。だから線にはどれも小さな矢印が付きます。矢印の間隔は画面の上で一定です。GPSが密でも1本の帯にはなりませんし、縮小しても消えません。矢印は3つの地図表示(速度、道路、標高)すべてに出ます。色は区間ごとに選ばれるので、明るい標高の段でも、濃い緑の上でも同じように読めます。

そして、出発した場所に戻ってくるツーリングでは、両端の2つのマーカーが1つになります。スタート側が緑、ゴール側が赤の丸で、**「スタート・ゴール」**と出ます。2つの点が通りの上で本当に離れるところまで拡大すると、緑のスタートと赤のゴールにまた分かれます。その縮尺では、もう別々の場所だからです。

元に戻すには

並走表示は誰でも使えて、無料で、Roveri Proには含まれていません。元の1本の線のほうがよければ、設定の**「地図の並走表示」**で切り替えられます。スイッチはひとつで、線のずらし方と進行方向の矢印をまとめて切り替えます。自分の地図でも、アプリの外に出ていくものでも同じです。ひとつにまとまった「スタート・ゴール」の丸は、この切り替えの対象ではありません。1か所に1つの点を置くことは、どちらの設定でも正しいからです。

共有した同じツーリング

リンクで送ったツーリングは、roveri.appのページでも同じ読み方で開きます。行きと帰りは並んで描かれ、矢印も同じで、スタートとゴールが同じ場所なら、マーカーも1つです。画像として書き出すシェアカードにも並走は入りますが、こちらは独自のスタイルで、矢印は付きません。カードは読むための地図ではなく、1枚の絵だからです。

この3つはどれも、上の切り替えに従います。「ルートマップの並走表示」をオンのままにしておけば、共有したページも、カードも、書き出したファイルも、自分の地図と同じ読み方を持ちます。オフにすると、どれも1本にまとめた線を描きます。この設定が決めているのは、自分に見えるものだけではなく、アプリの外に出ていくものも同じです。

並走表示をオンにしてツーリングをGPXで書き出すと、それぞれのポイントがどちら側かという情報もいっしょに出ます。RoveriのGPX拡張のroveri:laneです。これは描き方のヒントであって、座標を書き換えるものではありません。ほかのアプリは、これまでどおりの素直なルートとしてこのファイルを読みます。オフのときは、ファイルにroveri:laneは入りません。トラックそのものは、どちらでも同じです。

地図の並走表示

行きと帰りを、2本の線で。

同じ道を2回走った区間では、GPSがもともと置いている側にそれぞれを描きます。2回の走行が近すぎて測れないときは、走った順が決める側に描きます。2本の線に進行方向の矢印を付けます。スタートとゴールが同じ場所なら、1つの丸「スタート・ゴール」にまとめます。どれもツーリングを開くたびに記録から計算されるもので、保存されている内容は変わりません。

  • 行きと帰りが、それぞれの速度・道路・標高の色のまま
  • 進行方向の矢印は、どの地図表示にも。画面上の間隔は一定
  • 日本やイギリスでも設定は不要。2回の走行が測れるだけ離れていれば、左右はGPSの記録から
サンフランシスコを往復したツーリングが、2本の平行な緑の線と進行方向の矢印、そして「スタート・ゴール」の丸1つで描かれています。

よくある質問

並走表示は記録したツーリングを変えますか?

並走表示は記録を変えません。保存されているのはiPhoneが記録したポイントそのもので、並走はツーリングを開いたときに計算され、地図を描くときにだけ使われます。設定をオフにすれば、同じツーリングがこれまでどおりの1本の線で描かれます。

左側通行の国でも正しく表示されますか?

左側通行の国でも正しく表示されますし、設定も要りません。2回の走行が測れるだけ離れていれば、つまりおよそ1メートル以上あって、ふつうの車線ならそれを超えていれば、どちら側に描くかはGPSの記録から決まります。その国の通行区分の決まりから決めているわけではありません。同じ舗装の上を2回通っていたときは、読み取れる左右がないので、走った順で振り分けます。日本やイギリスで左を走った区間は左寄りに、フランスでのツーリングは右寄りになります。

並走表示はオフにできますか?

並走表示はオフにできます。設定の「地図の並走表示」がそのスイッチで、はじめからオンになっていて、線のずらし方と進行方向の矢印をまとめて切り替えます。自分の地図でも、リンクやカードで共有したツーリングでも、書き出したGPXファイルでも同じです。誰でも無料で使えて、Roveri Proには含まれていません。

並走表示で走行距離は変わりますか?

並走表示で走行距離は変わりません。走行距離も走行時間も速度も獲得標高も、記録したポイントから測っています。線のずらし方はそのあと、画面の上で、描くためだけに使われます。ツーリングの数字は、オンでもオフでも同じです。

1つの丸に「スタート・ゴール」と出るのはなぜですか?

ツーリングが出発した場所に戻ってきたからです。同じ場所にマーカーが2つあると互いに隠れてしまい、ゴールがスタートを塗りつぶします。そこでRoveriは2つを1つの丸にまとめ、スタート側を緑、ゴール側を赤にします。2つの点が本当に離れるところまで拡大すると、緑のスタートと赤のゴールにまた分かれます。

並走表示は、iPhone(iOS 18.6以降)向けのツーリング日記アプリRoveriの機能です。アプリは無料で、Proプランは任意です。ツーリングの記録、履歴の閲覧、並走表示と矢印の付いた地図、シェアカードは無料で使えます。Proでは、探索アトラス、ツーリングごとの標高プロファイル、ルート沿いの気候、GPX書き出し、おすすめの行き先、ふりかえりの残りのスライドが使えます。コードで検証済みの詳しいファクトシートはRoveriのプレスページで読めます。App StoreでRoveriを入手することもできます。

ただ走るだけでいい。
Roveriが覚えている。

無料で始められます。アカウントは不要です。あるのは道と、それを記録する一冊のツーリング日記だけです。